イメージを持つ
師匠、日野元彦さんの代役としてステージデビューしたのは25歳の頃、毎回必死に叩いてました。ジャズといっても色々な種類があります。でも師匠の演奏を間近で聞いていたのと、師匠の奥様がやっている六本木にアルフィーというお店でも働かせてもらってたので生の音楽に触れる機会は毎日と言っても過言ではなかったのでどんな感じなのかはわかってました。
付き人をやってた僕は5年間ほぼ師匠のお供かお店で朝まで働いてました。
練習といえばツアーで移動中とか休憩時間とか寝る前とかスティックを持って膝を叩いてました
僕は途中からこう想像してました
いつでも日野さんに変われと言われたら叩ける自分でいようと想定して過ごしてました。
ここでまとめると
テンポキープ、テクニックなどの基礎力がない、色々なリズムが叩けない
しかし誰がどんなドラムを叩いても理解できていたど
生の色々なと音楽をもし自分が叩いたらと想像してのイメトレをしてきた
それだけ生の現場に触れていた
ここで言いたいのは、イメージというものはどれだけ大事かという事です。
本来できるはずのない事を出来ると思っていると出来てしまうという事なんです
僕はプロにさせてもらい色んな方からの指摘、お叱り、批判を受けました
当たり前です。そして練習しました
ただ、練習するという事はいかに自分がまだまだかを知る作業なので、僕の場合、自信、イメージは消えていきました。不思議なものです
練習をする過程で実践経験をし、それ元にイメージを確立させていくことこそが
真のやり方だと思いますが、どの道にもやるべきことがあって順番は何でもいいのではないかと思います、遠回りにはなりますが
この世の中にあるもの、作られたものは全て誰かのイメージが形になってものです。人間の想像力はそれほど偉大なものだと思います
それを邪魔するものは、〜でなきゃいけない、嫌われたくない、迷惑をかけたくない、失敗したくない、楽したい。地位を守りたい、
もっとあると思いますが全て自分がら生まれた感情です
自分のやりたいイメージはあって、しかし程遠くて
かなり遠い道のりだと感じつつ
世間では日野元彦さんを継ぐ注目のドラマー
どう感じますでしょうか?自分からは結論は出ないですが
実力以上の評価を得て成長するも迷うのもその人次第ですが
どちらに転んでも期待に応えることが中心になってしまわないでしょうか?
誰に評価されなくてもいい。自分からでたイメージを実現化することが
尊いし、イメージを持てることが幸せなんだと僕は思います